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今日はどんな一日かな?岩手の盛岡から日々の様子を綴ります。
by kokemomoj
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懐かしい田舎のお盆
昨日はお盆の16日、送り盆だった。
盛岡の伝統行事の「船っこ流し」や、その後の花火などが行われ、亡くなったご先祖様を再びあの世へ見送った。


私達が小さい頃、実家のある村でも灯篭流しという送り盆の行事が行われていた。

16日の夕方、村のはずれにあるお寺に、灯篭を貰いに行く。
車なんかほとんどの家庭になかったので、みんな徒歩だ。
おとうさんやおかあさん、孫を連れたおじいちゃんおばあちゃん、一人で家族代表で灯篭を貰いに来る人も、みんな静かに、すれ違った人々は挨拶を交わしながら、お寺への坂道を登っていく。
お寺で手を合わせた後、自分の家の名前が入った灯篭を貰う。
それを大事に抱えて、薄暗くなった村の道を、反対側の川原まで運んでいく。
そうして、灯篭に火をつけ、川べりから静かに灯篭を川に流し、ご先祖様が無事あの世へ戻れるように、手を合わせて拝む。
無数の灯りの付いた灯篭が、薄暗くなった水の流れに乗って静かに流れていくさまは、子供心にも神聖で厳かな気持ちになったことを今でも思い出す。


その後、温泉街の川原から打ち上げられる「大花火大会」がスタートだ。
そして盆踊り大会。
大人も子供も、お年よりも、景品目指して、汗水流して必死で踊り狂った。
盆踊りも佳境に入ると、太鼓の音がどんどん早くなる。
踊り手も、その音に合わせて体の奥底からあふれ出るような踊りを熱狂的に繰り広げる。
その周りでは、審査員が、踊っている人の浴衣の背中の帯に順々に順位を書いた紙をつけていく。
そして、最終的には「優勝者」に「優勝」と書かれた紙をつけ、そこで盆踊りは終了だ。
踊り終わった人々は、達成感いっぱいの満足そうな顔で、それぞれの景品を貰い、家路につくのだった。

実家のおばあさんは、踊りがなかなか上手くて、村の下(しも・・・北の端)から順番に上(かみ・・・南端)まで、そして最後はお寺の前で奉納と、何度も行われる盆踊り大会に毎日参加した。
その度に、優勝や準優勝の紙を背中に張られる。
そして、沢山の景品を誇らしげに持って帰るのだった。
私達孫も、その後ろにくっついて歩き、あちらの盆踊り、こちらの盆踊りと踊り歩いたものだ。
子供だった私達は、いくら一生懸命上手に踊ったつもりでも、せいぜい5位とか8位とかの紙しかつけてもらえなくて、その度にちょっぴり残念に思ったもんだ。
いつかは私も、「優勝」の紙を背中につけてもらいたい!と言うのが夢だった。

これが、毎年のお盆の最大の楽しみだった。


年々、村も過疎の一途をたどり、このお盆の盆踊りも知らない間にほとんど行われなくなってしまった。
とても残念だ。
今でもきっと、あの「なにゃとやら」の太鼓の音を聞けば、自然に体が動きそうな気がする。
もう一度、踊ってみたい。
Top▲ by kokemomoj | 2007-08-17 23:40
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