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今日はどんな一日かな?岩手の盛岡から日々の様子を綴ります。
by kokemomoj
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"ST-flower1" Skin by Animal Skin
やっと最終日の最終行程「人体の不思議展」を見る
小樽で無駄とも思える時間を過ごした後、また札幌へと帰ってきた。

そして向かった先が、札幌メディアパーク”スピカ”で開催されている「人体の不思議展」。

旅行第一日目、フェリー遅れのため飛行機の出発まで時間が空き、苫小牧の駅でのんびり電車を待っていたら、駅の改札付近にこの「人体の不思議展」のポスターが貼ってあった。
オットが興味を示し、「これ行ってみたい!」というので、札幌での最終日に時間があったら見てみようと言うことにしていた。


駅からバスに乗り、北1条西7丁目バス停で降りると、すぐ目の前に”スピカ”はあった。


私はこの「人体の不思議展」なるものに何の前知識もなかったので、オットに誘われるままに入場。
日曜日ということもあり、すいぶん混んでいた。


中の展示物はみんな、人間の皮を剥いで、筋や筋肉や神経や、血管や内臓が見えるようにした人間の体。
でも、色は薄赤から肌色系で、特にグロイというほど気持ち悪くもない。
内臓なんか、どの臓器もみんな同じような色をしていて、どれがどれだかさっぱり分からない。
それぞれのケースには、解説が書かれているが、混んでいるのでその解説をゆっくり見ている暇もないし、第一解説になかなか近づくことも出来ない状態だった。


と・・・・
私は、展示物を半分位見る間は、「随分よくできた模型だな」と思ってみていた。
だから、気持ち悪くもなく、特に何も感じずに見ていた。
半分位の所で、何となく「これって本当の人・・・?」と思い始めた。
爪とか歯とかが妙にリアルなんだ。
爪は農家の人が素手で農作業したときのように汚れている。
その汚れ具合から、どうも模型とは思えなくなってきた。

その辺に張ってある作り方の解説を見ても、
「これらは、標本をプラスティックに漬けて、どうしたこうした・・・」としか書いていない。
その大元の標本が何なのか?
まさか、本当の人間?

オットは、その辺の経緯を知っていたらしい。
独り言のように、「みんな作り物だって思って見てるんだろうな・・お母さんも子供達も。だから実際触ってみたりできるんだよ。」とか言っている。


そう思ったら、今度は興味本位で見ることが出来なくなった。

展覧会の趣旨は、
『人体標本といえば医学、特に解剖学という専門分野でしか知り得なかった世界を一般に公開し、人体標本を通じて「人間とは」「命とは」「からだとは」「健康とは」を来場者に理解、実感していただき、またその人体標本が「あなた自身である」ことの共感を得ることです。』

また、
『元来、医療現場という特定の世界でしか知り得ない『人体解剖標本』を、一般に公開することを可能にした『プラストミック標本』。人体の構造や巧妙な仕組みへの理解は、自分が病にかかった時、医師から受ける診断に対する理解にも関係してきます。海外では早くから『インフォームド・コンセント』という患者の意思を反映させ、医療計画を立てていく考えがありました。すなわち、「自分自身が自分の<からだ>を知らなければ、医師とのコミュニケーションは図れない」という考え方です。昨今からだへの健康意識が高まる中、本展をご覧いただくことで『からだ』への理解をさらに深め、その大切さ、健康であることの素晴らしさを実感いただければ幸いです』
ともある。


この展覧会をみて、このように考える人は本当にいるのだろうか?
だって、全くの素人の私たちがその標本を見たからといって、人体の仕組みが分かって自分自身の体を理解できて、自分が病気になったときにそれが役に立つだろうか?
答えは、ノーだと私は思う。
じゃあ、なぜこの展覧会にこんなにたくさんの人が集まるのか?
それは単なる、怖いもの見たさ、見たことのないものを見たいという興味本位だけだと思う。
そこから、健康であることの素晴らしさなど、私はこれっぽっちも感じなかった。

それよりも何よりも深く感じたことは、
「ここに展示されている人たちの魂は成仏できているんだろうか?」という事。
魂うんぬん、成仏うんぬんの話はひとそれぞれ考え方が違うだろうからこれは私の勝手な感想なんだけど。
でも、
『ここに展示されている標本は全て生前からの意思に基づく献体によって提供されたものだ』
とは言っているものの、その人たちは、こんな状態で、こんな奇異な姿で、今までもこれから先もずっと人前に晒されるなんて本当に承知していたんだろうか?


家に帰ってから、この展覧会についての様々なサイトを開いて見てみた。
すばらしい!という人もいたし、絶対反対だ!というサイトもあった。
反対の人の言い分は、この標本の大元の出どころは、中国の犯罪者で、この標本は商売のために大量に作られているものだ、という事。
その他、様々な意見を見てやっぱり私もこの展覧会を開催するという事には反対だと思った。
商売のために大量に作って、その標本となる人の意思も明確ではない、という状況らしい。
だって、胎児とかも展示してあるんだ。
それも、出来たばかりの2ヶ月ぐらいから、もういつ生まれてもいいと思えるような臨月の胎児まで。
どこのお母さんが、自分が死んだら自分の体もお腹の中の赤ちゃんも献体しますって言うかってことだ。



しかし、今日もまた全国、いや全世界のあちこちでこの展覧会は開催されている。
それを企画運営している会社は、入場料でガッポガッポと儲けているだろう。
そこに展示されている人達の魂はどこへ行っているのだろうか・・・・


なんて、旅行最終日に難しい話になってしまったわ。



その後、南千歳駅まで電車で行き、旅行初日の早朝寄ったにも関わらず、開店前でただ通り過ぎただけの「アウトレットモール」へ寄った。
モール内は、外国の音楽が軽く流れ、ちょっと海外へ行った気分にさせてくれる気持ちのいい空間だった。
ぶらぶらとお店をのぞいて歩き、私は「ふらんふらん」で雑貨を、オットはなぜか、エドウィンで下着シャツと福助でパンツを買っていた。
夕食をモール内で軽くすませ、また電車に乗って苫小牧へ。
そこからフェーリーに乗って、やっと帰ってきた。

今思えば、いろんな事があって、長い長い三日間だった。
でも、今までの旅行の中でも5本指に入るくらいの楽しい充実した旅だった。


今回の北海道旅行記もこれでおしまい。
長らくのおつきあいありがとうございました。
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Top▲ by kokemomoj | 2007-07-03 22:41 | イベント&遊び
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