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今日はどんな一日かな?岩手の盛岡から日々の様子を綴ります。
by kokemomoj
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病気のこと・・・その2 血管造影検査
脳腫瘍と診断されても、いまいちピントこないまま日常生活は普段通りしていた。
会社にも普通に行っていたし、親族以外にはまだ誰にも言ってはいない。
それは、「何かの間違いかも知れない。」「たいしたことではないだろう。」という希望的観測が心のどこかにあったから。

それでも、病院側は着々と私の手術に向かって準備を進めていた。
どうらや私の病気は現実のようだ。






3月の末、いよいよ準備も大詰め。
腫瘍の周りの血管がどういうふうになっているかを調べるため、血管造影検査を受ける。
検査後数時間は、絶対動けないため、一泊二日の入院となった。

お産以外の初めての入院。
病気だ・・嫌だ・・という気持ちと共に、
会社を休んで、家事もしなくていい・・・という甘ーい考えを心の隅に感じながらの入院。
が、現実はそうは行かなかった。


入院後、まず明日の検査の説明があった。
足の付け根に小さな穴を開けて、そこからカテーテルを入れ、首の付け根までそのカテーテルを入れたら、造影剤を注入する。
そしてそれを写真で撮る。
大まかに言えばそういう検査だそうだ。

そして細かな説明では、
・たまに、カテーテルで血管内の血栓を剥がしてしまうと、心臓、肺、脳とかの血管に詰まって梗塞を起こすことがある。そうなると重篤な状況に陥ることがある。
・たまに、カテーテルで血管そのものを傷つけてしまうことも考えられる。そうすると大量出血して重篤になることもある。
・結構な頻度で、足の付け根に開けた穴から内出血を起こして、腫れたり痛んだりすることがある。
・などなど・・・・・


とにかく怖いことばかり、次から次から言われた。
が、その時、私自身は、「あまり心配してない」と心の中で思っていた。


そして当日。
オットは仕事が忙しく、検査前には来ることは出来なかった。
そのため、私は一人でストレッチャーに乗せられて検査室へ。
昨日の説明にあったように、もしものことがあったら、このまま死んじゃうかも?
そしたら誰にも挨拶もしないまま行っちゃうんだ・・・なんて、考えながら。
自分では感じないけれど、やっぱり緊張しているんだろうな。


検査室の中は、水色の手術服を着た看護婦さんがたくさん。
それを見ただけで、なにやら精神状態がおかしくなってくるのを感じる。
「あー、いやだな・・・」

そして検査開始。

全身に、手術の時の緑色のシートを掛けられる。
そして、穴を開ける部分だけ出ている様子。
先生がいろいろ優しく説明しながら、いよいよ穴を開ける。
局部麻酔のためか、チクッとしただけで特に痛くは無かった。

その後、身体の中をカテーテルが這っているんだろう。
なんとなく嫌な感じ。
痛くは無い。

「はい、じゃあ右側から造影剤のお薬を入れますよ。ピカッと光りますからね。」

「ピカッと?」なんじゃそりゃ。



来た!これか!
ピカッどころじゃない。
ビガッ!!

目の中の血管がそのままの形で見えるような、雷が血管の形でビガッと光るような。
そしてそれど同時に何とも言えない不快感。
ジワ~っと気が遠くなるような、このまま死んじゃうのかとさえ思うような、すさまじい感覚。

それが数回繰り返される。


そうしているうちに、すごい汗が出てきた。
暑くて暑くてたまらない。
吐き気もしてきた。
我慢できずに、「暑いし、吐き気もするので、この緑のシートを胸のところまで下げて貰えないか?」と言うと、どうやらシートははがせないと決まっているらしい。
なので、その下に来ていた病衣の胸をはだけてもらって、吐き気止めの薬を注入してもらった。
吐き気はあっという間におさまった。
暑さは少し改善したものの相変わらずだ。
でも、まあ、我慢は出来る。

その後、まだ検査は続く。
同じように、今度は左側。
ビガッ!
ジワ~ン!

死ぬーーー!



でも、どうやら無事死なずに検査は終わったようだ。
緑のシートをはがしてもらったら、病衣がびっしょり濡れていた。
サウナに入ってもあんなに汗は出ないだろう、と思うくらいだった。

「吐き気はどう?緊張しすぎたんだね。」と看護婦さんが声を掛けてくれる。
「緊張してたのかな・・・?」自分ではいまいち分からない。

でも、無事終わってよかった。


病室へ運ばれたら、オットが待っていた。
オットはこんなに大変だったことなんか、分かんないだろうな。ちくしょう!

その後、絶対安静が朝まで続いた。
いや、正確には、右足以外は普通に動かしていいんだけど、何だか全身が膠着してしまっているように感じる。

夕ご飯。
動けないし起き上がれないからと、病院ではおにぎりを出してくれた。
でも、寝たまま食べるってすごく大変。
全然食べれない。
おにぎりは何とか食べたけど、オットは、「全部食べないと元気になれない。」とばかりに、おかずも味噌汁も、どんどん口に入れてくれる。
食べたくも無いのに、どんどん食べさせてくれたおかげで、完食してしまった。


朝になり、点滴も抜け、足も動かしていいと言われ初めて、刑務所から出所してショバの空気を吸った時のように(経験無いけど)清々しい気持ちだった。


同じ病室の人たちは、手術した人もいれば、治療中の人もいれば、症状も様々。
退院するときに、「いいわね。お大事にね。」と言われたけど、「よかったー」という気持ちにはなれない。
だって、これからまだ本当の山が待っているんだもの。
目の前に大きな山が立ちふさがっていて、出来れば登りたくない、でも登らなければならない。それなら、早く登って降りてきたい。
でも、その山がどんなに険しい山なのか、自分の足で登ることが出来るのか、登って降りてくることが出来るのか。
その山の前で、「おあずけ」をくっている犬のような気持ち。

なんとも言えない気持ち。すっきりしない。


手術は、5月始めという事に決まった。
それまでの1ヶ月半。
どんな気持ちで過ごすことになるんだろう。


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Top▲ by kokemomoj | 2006-08-06 12:14 | 病気のこと
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